月島「岸田屋」
「聖地巡礼」——この言葉がしっくりくる、唯一無二の煮込みの聖地「岸田屋」。

やらかした日も、行き詰まった日も、岸田屋さんに行けばしっかり受け止めてくれ、店を出る頃には頭がスッキリする。まるでお寺のような抱擁力を持った店だ。

立派なコの字のカウンターと、上手(かみて)には壁面カウンターが一本。黒く長年燻された、何が描かれているのか分からない額縁がいくつも並ぶ。
メダカが泳ぐ水槽に、あまり誰も見ていないテレビ。客席を照らすのは、吊られた電球がふたつだけ。
この独特な空間に、緊張感と聖地のオーラを感じる。呑兵衛として足元をしっかり見つめる意味も込めて、毎年ここへやってくる。
煮込みはもちろん、店の雰囲気や店員さんの所作まで含めて、まさにここで“呑兵衛の作法”を学ぶ教科書のようなお店。
菊正宗 熱燗(680円)
大寒波で、夜更けから雪予報の東京。まずは冷え切った体を熱燗で温める。

菊正宗と松竹梅から選べる熱燗。ここは「辛口一筋」のキクマサをチョイス。
牛煮込み
寸分の狂いもない牛煮込み。

ギアラやハチノスなどの胃袋系に、シロ、喉軟骨、フワまで。牛の臓物を端から端までしっかり楽しめる芸術作。煮込みにハマったきっかけのレジェンド煮込みだ。
ぬた
もう一品、個人的マストな一皿「ぬた」。

ネギやワカメはもちろん、マグロの赤身、タコや貝まで入った上もんの一品。こちらも煮込み同様、ぬたが好きになったきっかけの一皿でもある。日本酒が走る走る。
Chuhai
エアコン直下ということもあり、体がポカポカになってきたところで、チューハイへシフト。

キンメの煮付け(900円)
売りのひとつ、煮付けメニューからキンメをもらう。

真っ黒で甘めの煮付け。金目鯛に寄りかかるセクシーな千切り生姜を絡めて完成する。
そして、熱燗に戻してフィニッシュ。
word used after one has been treated (esp. used after a meal)
しっかり満たされる岸田屋クオリティー。
味はもちろん、背筋をシャキッとさせてくれ、呑兵衛の在り方を、しっかりと教えてくれる店。
煮込みに限らず、酒場の聖地です!

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Store Information
Kishida-ya
Time: 16:00-21:00
Closed: Sundays and Mondays
住所:〒104-0052 東京都中央区月島3丁目15−12




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