ザウスの誕生が1993年で、閉館したのが2002年。
IKEAが出来たのが2006年。
そして、2025年10月にららぽーとが大規模リニューアル。

駅前には、大味な建物が建ったり無くなったりと目まぐるしく変わる南船橋。そのららぽーとの裏手には、興味深い住宅街が広がり、そこにはノスタルジックな集合団地が残っている。

この一帯は、漁師町である湊町の分家が多い町らしく、さらに地方競馬の船橋競馬場もすぐそば。そんな土地で昔から営業している老舗の佇まい。“間違いない”要素だらけの「あんこう」さんが気になり入ってみることに。

南船橋「あんこう」
渋い暖簾をくぐると、思いのほか新しく明るめの店内。1976年(昭和51年)創業だが、3〜4年前に改装したらしい。元々は寿司屋で修行をしていた大将がひとりで切り盛りする、地元に愛される居酒屋さん。
初代オールナイトニッポンパーソナリティの斉藤安弘(さいとうやすひろ)さんのことが好きでつけた屋号とのこと。一時期は魚のあんこうもメニューにあったようだが、まさかそんな由来とは!
Bottled beer
俄然興味が湧いてきたところで、中瓶の一番搾りでスタート。

Stewed offal
豚の大腸オンリー。根菜やらが豆腐こんにゃくが入っていない純度100パー煮込み……かと思いきや、中から厚揚げが“こんにちは”する奇想天外埋蔵煮込み。

いわしフライ
揚げ物勢からアジとイワシで迷い、いわしフライをチョイス。

大ぶりのイワシが丸々2匹。海沿い酒場の底力を感じるパフォーマンスだ。千切りキャベツ、トマト、レタスが多めに添えられているのも嬉しい。
鍋
鍋は湯豆腐とキムチ鍋の2択。ここは漁師町。具材で判断し、たら、イカ、貝類が豪勢に入ったキムチ鍋をもらうことに。

「スープを残していただければ、最後はラーメンにしますよ」と大将。しかし、おじさんには十分すぎるボリューム。果たしてラーメンまで辿り着けるのだろうか…。
海鮮だけでなく、ありとあらゆる具材が入っていて栄養満点。小皿へよそうたびに、新しい食材が飛び込んでくる。
そして…らーめんまでしっかり、いただきました!

Thank you for the meal
今日は寒いので最後に熱燗を飲もうと思っていましたが、鍋に夢中&お腹いっぱいでそのままフィニッシュ!
カウンターは私ひとり、テーブルは満席。なるほど、そういうことだったのか!鍋は2人以上ならさらにお得感&満足感が増す、そんな地元に愛される理由がわかる最高の酒場でした。

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Store Information
あんこう
Time: 5 PM to 10 PM
住所:〒273-0012 千葉県船橋市浜町1丁目6−5



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