【ブログ/煮込ミスト】根室の路地裏に灯る銘店「ふるさと」で味わう北の夜

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ホテルのある根室駅付近から港方面へ北上。見晴らしのいい坂道を下ると、根室の繁華街が広がってくる。事前に軽く情報を入れておいたが、基本は“ハーナビ”をクンクンきかせて、良さげな居酒屋に入ることに。

17時前の大人しい街並み。まだどこも暖簾がかかっていない中、一軒だけ営業中のお店を発見。細い路地の奥にひっそりと佇んでおり、見るからに銘店のオーラを放っている。思わず通り過ぎそうになったが、ハーナビがしっかり察知してくれた。

根室「ふるさと」

場所、佇まい、屋号──どれを取っても文句なしの「ふるさと」さん。扉を開けると、カウンターが7席、奥にはテーブル席が2島。

平成2年創業。85歳のおばあちゃんが一人で切り盛りしており、カウンター上に並ぶ美味しそうなおばんざいは、娘さんが明るいうちに仕込んでいるらしい。

今後は、その娘さんに営業もバトンタッチしていくそうで、初めて訪れた街ながら、酒場継承の話を聞いて、余計なお世話かもしれないが、なんだか嬉しくなった。

北の勝

地酒「北の勝」を冷酒でいただく。

お通しは筋子。まずはこれでチビチビと試合開始。

おばんざい

おばんざいから何品かいただく。

見た目は通常のシャケだが、この時期、限られた地域でしか獲れない「トキシラズ」。塩漬けされていないため、大根おろしに醤油でいただく。

ちなみに、お通しの筋子もトキシラズの子。なんともありがたい貴重な親子を味わうことができた。

こまい

レギュラーメニューから大好きなコマイを焼いてもらう。5匹で、ご…ご…500円ですか!?

おばんざい・その2

「これ、なんですか?」

「小メロンの梅肉和えです」

聞いてもピンとこなかったが、気になったのでそれをお願いする。

確かにメロン!甘みはないが、しっかりとメロンを食べていると脳が認識している!

さらに、タコの頭の酢味噌和え。

オクトパスヘッド、こちらも日本酒が進む間違いないやつ。

熱燗

同じ「北の勝」を熱燗に切り替えて、ペースをスローダウン。

気づけばあっという間に、常連さんでカウンターが満席に。そろそろこの辺でお会計。

word used after one has been treated (esp. used after a meal)

常連さんは、従業員の負担を減らすために生ビールを自分で注ぐという、やさしさセルフスタイル。

かつてはスナック上がりの人や、地元の呑兵衛たち向けに朝まで営業していたそうで、バブルで盛り上がっていた漁師町らしいエピソードも聞かせていただいた。

きれいな“若女将”に、若めの地元男性客もしっかりついており、これからも安泰!今後も根室を代表する酒場になりそうです!


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Store Information

ふるさと

時間:17時~ 
Closed: Sunday
住所:〒087-0052 北海道根室市梅ケ枝町2丁目32

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