昔ながらの商店街沿いにある「カク一」さん。
この店構えにこの屋号。ずっと気になっていた一軒。ようやくありつけるということで、名古屋行きの新幹線をのぞみからこだまに変え、豊橋で途中下車。とうとう来たな、この時が!

線路と垂直に伸びる、昭和のいいオーラを放つ独特な建物。両サイドから入れる店舗がずらりと並ぶ。

その商店街「水上ビル」を歩くこと数分、カク一さんが現れる。

到着すると、店頭に衝撃的な張り紙が──
「今晩は満席により…」

旅の酒場ではよくあることだが、さすがに諦めきれない。万が一を期待して扉を開ける。
ガラガラガラ~(引き戸)
「いっぱいですか?」
すると──
「遅い時間が満席なんで、ひとりなら今は大丈夫ですよ」
心の中でデストラーデばりのガッツポーズを決めて入店します。
豊橋「カク一」
1980年(昭和55年)創業のカク一さん。カウンター6席に小上がり座敷。2階には、すし詰め状態で30人が入れる座敷が展開しているらしい。
厨房内に掲げられた、大将が描くイラスト付きメニューに惚れ惚れする。

瓶ビール(中瓶)
瓶ビールは中瓶で、なんと4種から選べる。スーパードライにキリンラガー、サッポロからは赤星と黒ラベル。

駅から歩いて喉はカラカラ。まずはスーパードライでスカッと決める。
どて煮

名古屋のどて煮は、だいたい豚シロやガツが使われるが、こちらは珍しい牛すじ。ラワン系の木製皿で出されるのもまた一興。
甘すぎない赤味噌ベースのスープに、トロトロになった大ぶりの牛すじが抜群に合う。
Japanese rice wine
愛知県・関谷醸造が醸す「蓬莱泉(ほうらいせん)」を冷やで。

甘口フルーティーでクイクイ…いや、グイグイいけてしまう。
天ぷら盛り合わせ
エビが2尾に、なす、かぼちゃ、大葉、穴子、そして得体の知れない個体がひとつ。

気になって聞いてみると、赤メゴチとのこと。正直ピンとは来なかったが、とにかく美味い。
なかでも穴子が抜群だったので、穴子の稚魚「のれそれ」を追加。
のれそれポン酢
春しか拝めないのれそれ。

三河湾産のピチピチ、スケスケの極上もの。
word used after one has been treated (esp. used after a meal)
このあと2階はどうやら貸し切りで、嵐の前の静けさと言わんばかりに着々と一階厨房内は準備に追われておりました。
とにかく入れてよかった、60分一本勝負!
また豊橋に来た際は訪れたい名店でございました!

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Store Information
カク一
Time: 16:00-22:00
Closed: Sunday
住所:〒440-0888 愛知県豊橋市駅前大通3丁目118



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