【ブログ/煮込ミスト】羽田帰りに途中下車して食べたい立会川「鳥勝」の極上牛煮込み

羽田空港の行き帰りくらいでしかあまり使わない、京急線。

逆に言えば、羽田帰りの京急に乗ると、どうしても頭をよぎる——そう、「鳥勝」のスペシャルな煮込みです。

お店がある立会川には、かつて鈴ヶ森刑場がありました。駅の東側にかかる「泪橋（なみだばし）」は、処刑される人と家族が涙で別れを交わしたことに由来すると言われています。

「立会川」という地名も、罪人を刑場に送る際に、親族が川を挟んで見送りに立ち会った。から来ているようで、そんな背景を思いながら立会川橋を渡ると、ちょいとおセンチになります。

立会川「鳥勝」

そんな立会川にある超人気酒場「鳥勝」さん。

ご高齢のご夫婦が営む「鳥勝」さんは、いつ来ても大にぎわい。

主に焼きを担当する女将さん、一品料理とドリンクを黙々とこなす大将。この夫婦の連携プレーが名物のひとつです。

ホッピージョッキで出てくる、外がしっかり冷えたダイヤ焼酎の美味しいホッピー。

カウンター奥に製氷機があり、お店の負担を少しでも軽減するため常連さんはセルフで氷を補充します。そういう気遣いが自然と溶け込んでいる、いい酒場で見られる美しい光景。

脂の甘みと旨味が溶け合った、牛シロの煮込み。

玉ねぎと大根がなくなるほど煮込まれており、ただただ優しい味だけが残る。この唯一無二の煮込みを定期的に体が欲っしてしまうのだ！

ついつい頼んでしまう刺し系から、ニンニクの効いた酢味噌で食べる極上センマイ刺しをチョイス。

マヨネーズと特製ダレのコンビがクセになる、ジャンキーな生野菜。

これをたまに自宅で再現したくなり、特製ダレの代わりに青森の焼肉のたれ「スタミナ源のタレ」を使うとそれっぽくなるんです。

バターと塩コショウだけでここまで美味しいか、という牛ハラミ炒め。

ふわっと柔らかく、酒のスピードが一気に加速します！

相変わらず、どの品も満足度が高くて、ホッピーがクイクイ進みご機嫌フィニッシュ！

いつもご夫婦のみの営業でしたが、今回は若い男性スタッフの姿もあって、なんだかホッとしました。

泪橋の向こうには、別れがあったのかもしれない。

でもこの味とは——別れない。何度だって戻ってくるさ！アイルビーバック！

鳥勝

時間：16:30～21:00
定休：日曜日
住所：〒140-0013 東京都品川区南大井４丁目４−２