山羊(ヤギ)料理さかえ
那覇の中心街「国際通り」から龍宮通りに入ってすぐのところ。「小桜」さんと「さかえ」さんのオーラたっぷりの老舗ツートップが並んでおり、向かいにある観光客が集まる「屋台村」を、無言で見守っている。そんな大御所の風格がたまらない。
沖縄の山羊料理
沖縄県独特の食文化の一つで、古くから地元の人々に親しまれている山羊料理。祝い事や健康、長寿を願う行事にも登場し、薬膳や滋養強壮に良いとされております。そんな山羊料理の大将格「さかえ」さん。
メニュー
お店を知らなければなかなか開けにくい裏口感のある扉を開けると、ひとり飲みのカウンター席とグループ飲みの座敷席がいい感じに埋まり、いい感じに盛り上がっている。メニューは基本山羊料理でその日のヤギの仕入れによってある料理とない料理があるらしい。
名物女将
二代目の女将さんがとにかく面白い。「お母さん、とりあえず山羊刺し下さい」と言うと、「私はあなたのお母さんではありません。あなたを産んだ覚えはありません」と返してくれる。
じゃあ「お姉さん」で呼んだら「私に弟はいません」的な返しが来るのか続けて呼んでみたら‥
「はい山羊刺しね」。すんなり受け入れてくれた。
山羊刺し
「今日はいい山羊入ったよ」
カウンターの上に置かれたのはこれからカットする山羊肉がドーン!
きれいな赤肉の塊を部位によって切り分けてくれます。クセがなく抜群にうまい。薬味のニンニクが援軍となり口内をあっという間に占拠された。
泡盛「山原くいな」
泡盛のやんばるくなを水割りでいただきます。
山羊汁
そして1番気になっていた山羊汁(通称ヒージャー汁)。骨付きの山羊肉に、胃袋、腸、レバー、心臓までホルモンオールスターズが勢揃い。強気なあっさりスープ仕立てで、レバーは存在をアピールする香りを放っていたが、それ以外はしっかりと何時間も煮込まれ、柔らかくなり臭みも少ない。
古酒
瑞泉の古酒を沖縄伝統の酒器「カラカラ」でいただきます。円やかな古酒はロックでちびちびと大事に味わいます。カラカラかわいい
山羊煮込み
最後に女将さんのサービスで、山羊汁になっていた山羊の具材を煮込みとして塩味と醤油味で一皿ずつ出してくれました。煮込ミストとしてはこれ以上にないおもてなしをしていただきました!
お土産
最後の最後に、女将さんの特製サーターアンダギーをカウンター客にデザートとして山盛り揚げてくれました。冷静に古酒との相性を考えて、明日の朝食としてお持ち帰りしました。
ごちそうさまでした
「山羊ソーキ 」や「山羊玉ちゃん」も気になりましたが、またの機会に取っておきましょう。パンチある女将さんとパンチある山羊料理。コンビネーションパンチに気持ちよくKOされました。ごちそうさま!
「山羊料理さかえ」情報
営業:17:00~23:00
定休:日曜日
住所:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3丁目12−20
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