戦後直後、いくつもの名酒場が誕生した1949年(昭和24年)に創業。
初代が捕虜としてロシア・クラスノに行ったことが屋号の由来という大正「クラスノ」さん。今では二代目のご夫婦と三代目で営業している、まさに“大正の総大将”のような存在。

大正「クラスノ」
25年ほど前、お隣の弁天町に住んでいたころから通っていたクラスノさん。数年ぶりのお邪魔です。
おじさん一人飲みからファミリーまで、幅広い年齢層に愛される酒場。老舗でありながらハードルが低く、ひとりでのカウンターデビューにもうってつけ、懐の深い大御所です。
瓶ビール
アサヒの大瓶(だいびん)650円。関東の価格に慣れている身としては、素直にありがたい。

お通しはグリーンピースの炊いたん。何気なく口に運ぶと「うま」と声が出る。この出汁こそが、この店の強みなのだ。
ぬたあえ
ネギと揚げのぬた和え。すぐに出てきて、飲み始めにはちょうどいい都合のいいアイテム。

だし巻き
ここに来たら、絶対に頼みたい”上モノ”のだし巻き。

出汁のきいた、ちょうどいい塩梅。お酒はもちろん、ご飯にも合う極上の一品は、おかわりする人がいるのも納得のうまさ。
ハイボール
大阪といえばハイボール。

ブラックニッカのジョッキなので、おそらく中身もブラックニッカだろう。デフォルトで濃いめの、うれしいハイボール。
くわやき
鉄板がなかった農家がクワを使って食品を焼いていたことが語源で、「くわ焼き」と呼ばれるらしい。くわを使ってどうやって焼いていたのかあまりイメージができないが、なんしか大阪発祥の鉄板串焼きだ。

大阪ならではの「牛肉のたれ焼き」

蒸し焼きされた赤身肉がタレと噛み合い、口の中で旨さが爆発する。
こちらが「きも」

普段よく食べる鶏レバーだが、蒸し焼きにすることで、独特の旨みと食感が生まれる。
ごちそうさま
ファミリーで来ていた小学生の子どもが、空いているカウンターでアイスを食べながらYouTubeを見ている。こんな子どもたちが、将来、日本の大衆酒場に通い、この素敵な文化を繋いでくれるのだと思うと、微笑ましくてたまらない!
老舗が持つ地元への影響力!大正を支える、最高の酒場です!

メニュー



お店情報
クラスノ
時間:16:00~22:00
定休:土・日
住所:〒551-0002 大阪府大阪市大正区三軒家東1丁目3−11




コメント