呑んべの聖地立石
個性の強いお店や「酔ったお客さんはごめんなさい」の2軒目以降の利用ができない。そういうお店が多い東京ならではの街「立石」。お店独自のルールがそれぞれあり、そのほどよい緊張感に背筋をピシッとさせられ、ルールに沿ってカッコよく立石で飲むことが酒飲みとして認められた気分になります。
大規模な区画整理
宇ち多゛さんや栄寿司さんがある立石商店街とは逆の北口のエリアがこの夏、再開発で取り壊しになる予定です。呑んべ横丁や江戸っ子さん鳥房さんも対象で、再開発後の2028年頃には立石北口にドカンと葛飾区役所が引っ越してくるみたいです。とても残念。
移転未定の秀
江戸っ子さんは移転せず閉店。丸よしさんや鳥久さんもすでに閉店し、秀さんも今後は未定のようで立石の酒呑み文化を築きあげてきた名酒場が終わろうとしています。めっちゃ残念。
江戸っ子さんの張り紙
極上のホッピーが飲める秀
昼飲みできる店が多い立石で17時オープンの秀さんは、電車を乗り継いで来る僕からしたらどうしても2軒目候補になってしまい、「酒の入った客お断り」を掲げる秀さんになかなか寄ることができず片思いが続いておりました。それならば‥
煮込みとホッピー
この日は秀さんだけ狙い撃ち。他のお店は行かないスケジュールで17時に立石駅に到着。20時間以上酒は飲んでいないので「お酒は召し上がってます?」の女将さんの質問に堂々と「全く飲んでおりません」と食い気味で答え、それならばとカウンターに案内されます。まずは樽の白ホッピーを注文。名物の煮込みは牛すじ煮込み、もつ煮込み、なんこつ煮込みの3種類があり悩みに悩んだ末になんこつ煮込みをチョイス。
きめ細かな泡が衝撃的に美味い生ホッピーは生ビールを遥かに超えており、今まで後回しにしていた自分を悔やむほどの極上ホッピー。なんこつ煮込みは豚のバラなんこつを甘く煮込み、からしと合わせて丁度よく完成するうまさ。
ハツのサッと揚げと生ホッピーのハーフ
あまりよそで見たことのないハツの素揚げは塩でいただきます。
合わせるのは生ホッピーのハーフ。こうなると黒で〆たくなりますね。
( ´ー`)。o○(生ホッピーのグラデーション飲み)
黒とメンチカツ
肉屋のメンチは旨味たっぷりで塩でもソースでもいただける仕様。塩でも十分満足だがソースがある以上かけたくなっちゃう。しかしソースを一回かけてしまうと、もう塩には戻れなくなってしまう6月のエアコン状態だ。ちょっと蒸し暑い日に軽い気持ちでエアコンをかけてしまい大して暑くない日もエアコンを付けずにはいられない感覚とよく似ていたり似ていなかったり。
コレが最後かもしれない…。きめ細かいクリーミーな泡とキンキンの黒ホッピーを身体中に感じながらフィニッシュ。
なんで今まで来なかったのか後悔と感動のハーフ。生ホッピーだけに。ごちそうさまでした。
秀さんはコチラ↓
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