長野県南部の飯田市や伊那市には馬の内臓を煮込んで食べる郷土料理「おたぐり」があります。馬の腸以外は何も入っていない不純物ゼロの潔い煮込みです。
馬の内臓を食べる
競馬ファンであるため馬の内臓を食べることに抵抗ありましたが、そもそも牛も豚も正肉以外の部位はほとんど捨てられていて、煮込みはサステナブルな食文化だ!という思いのもと今では馬のホルモンもパクパク真顔で食べられるようになりました。他にも馬の内臓を食べる地域は北海道から九州の日本全国にあり、歴史的に馬との関わりのある地域には当たり前のように食べられています。
おたぐりの名付け親
鉄道が開通する前は馬が物資を運んでおり、馬の飼育が盛んだったそうです。というわけで飯田には桜鍋やおたぐりなんかがあるというわけですねー。そんなおたぐりの由来は「長い馬の腸を手繰りながら洗ったから」と言われており、その名付け親こそ三ツ輪さんだったのです。
三ツ輪のおたぐり
朝から営業している三ツ輪さん。でっかい鍋におたぐりがモリモリに仕込まれており、次から次へと地元の常連さんがテイクアウトしに来ます。飯田市民のハートまで手繰り寄せるおたぐりと言ったところでしょうか!
( ´ー`)。o○(朝から飲れるはいいなぁ)
メニュー
絶対的エースおたぐりの他、キムチやチャンジャ、飲み物はマッコリなど、朝鮮半島からの流れを感じるメニュー展開。焼肉の街だけあって韓国文化が欠かせない街なんですねー。
いただきます
馬の大腸を塩だけで煮込んだストロングスタイル。独特な馬モツのクセはあるものの臭すぎず抜けすぎずちょうどいいところに着地している。韓国唐辛子をかけて旨味のバランスが完成です。瓶ビールに大瓶ドームができてハッピーエンド!
ごちそうさまでした
飯田のおたぐりを食べられるのはコチラと駅前の〆清(しめせい)さんの2軒だけ。どちらも個性的でいつまでも続いてほしい名酒場でした。おしまい。
〆清さん↓
お店情報
【三ツ輪】
住所:〒395-0043 長野県飯田市通り町3丁目 大横20
時間:9:00~20:00
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